明治の生きた化石-低床式ホーム


高雄港駅のプラットホームは、現在台湾で唯一保存されている明治末期の鉄道遺構である。1900年代のホームは現在に比べ低く作られていたため、各車両の乗車口部分にはステップが設けられ、乗車時に階段を上がる必要があった。乗客の増加に伴い、低床式ホームは不便であることから、沿線の各駅でホームを高くする工事が徐々に進められていった。なお現在も日本時代の姿を残している駅のなかには、かさ上げ前後の歴史的変遷を感じることができる場所も多々ある。
1941年に高雄駅が新駅に移転したのち、旧高雄駅を再び縦貫線の旅客列車が走行することはなかったため、旧高雄駅のホームはかさ上げ工事を行うに至らなかった。よって現在も1908年当時の高さをとどめており、また花崗岩でできた縁石も残されている。2006年のMRT西子湾駅建設工事の際、ホームの一部が撤去されたが、その縁石は今なお保管されている。